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元利均等返済と元金均等返済の違いとは?

不動産コラム

元利均等返済と元金均等返済の違いとは



比較しやすくする為、都市銀行の融資手数料型の全期間固定

(金利1.145%)タイプで、5,000万円を35年ローン(ボーナス払い無し)で借りた場合をモデルケースとして元利均等返済と元金均等返済の違いを解説いたします。



A元利均等返済とは】…毎月の返済額(元金+利息)が一定額となる返済方法。







金利が変わらなければ、毎月の返済額は期間終了まで変わらないが、返済額の内、借り入れ当初の利息部分(赤色)が多く、返済が進むと徐々に元金部分(緑色)が増えていきます。


(メリット)


●毎月の返済額が一定なので返済計画が立てやすい。


●元金均等に比べ、当初の返済負担が軽い。月々均等144,546


●ほとんどの金融機関で取り扱われている。


(デメリット)


●同じ返済期間であれば、元金均等よりも総返済額(60,709,498)は多くなる。


●元金均等に比べ、返済開始当初の借入残高の減り方が遅くなる。


 

【元金均等返済とは】…毎月一定の元金(緑色)に、残元金に対しての利息(赤色)を上乗せして支払う返済方法




 

利息額(赤色)は返済が進むにつれて少なくなるので、毎月の返済額(元金+利息)も次第に少なくなる。


(メリット)


●毎月の返済額(元金+利息)は返済が進むほど少なくなり、将来の負担が軽くなる。


●元利均等返済に比べ、返済開始当初の元金の減り方が早くなる。


●同じ返済期間であれば、元利均等よりも総返済額(60,042,446)は少なくなる。


(デメリット)


●元利均等返済に比べ、当初の返済負担が多くなる。→166,755からスタート


●当初の返済額を基準にローンの審査が行われるので、元利均等返済に比べ、借入可能額が少なくなる。


●扱っている金融機関が少ない



返済開始時の月々の返済額は、元利均等の144,546に対し、元金均等は166,755と、22,209高くなります。




〔解説〕

例:都市銀行 全期間固定 金利1.145%(融資手数料型)

5,000万円を35年ローン(ボーナス払い無し)で借りた場合の

総支払額を比較


















元利均等に比べ、元金均等返済の方が、トータルで667,052支払い利息が少なくなっています。





ちなみに、元金均等返済の月々の返済額が、元利均等返済の支払額を下回るタイミングがくるのは返済開始から17年と5カ月目(197月目)以降となります。


しかし、この時点での元金残高は、元利均等返済の方が29,023,061円なのに対し、元金均等返済の方は26,547,741円になっており、実に2,475,320円の差額が生じていますので、やはり元金均等返済における元金の減りの早さがおわかり頂けると思います。


参考までに、最終支払い回での支払額での比較は、元利均等返済144,546に対し、元金均等返済は119,420となります。 


元利均等返済と元金均等返済はそれぞれメリット・デメリットがありますが、金利が変わらなければ支払額が一定で、資金計画を立てやすいメリットから、圧倒的に元利均等返済を選択される方が多いです。


元金均等返済を選ぶ方は、例えば、将来は教育費負担が重くなる等の理由で、早いうちに多くの返済をして元金をなるべく早く減らしておきたいという方等に向いているといえます。ただ、取扱いをしている金融機関が限られ、借入可能額も少し抑えられてしまうので、そのあたりをよく考慮した上でご検討下さい。


本記事の一部は一般財団法人住宅金融普及協会作成の住宅ローンアドバイザーテキストより抜粋しております。








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