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地番と住居表示

カテゴリ:不動産コラム



 地番と住居表示はどう違うのですか?


 地番…登記上の一つの土地(一筆と言う)に対して一つの固有の番号として管理されていて、土地を登記する時に使う番号です。同じ地番の土地は重複して存在しませんので、場所が特定できます。地番は登記所が決めています。



住居表示…郵便配達をし易くする為等、建物の場所に対して市町村が一定のルールに基づいて決めています。重複する事も多く、大規模な建売現場等になると56軒、場合によってはもっと多くの家が、全て同じ住居表示が割り当てられるケースもあります。




〔解説〕

もともとはすべて地番=郵便で使う住所でしたが、土地を分ける(分筆という)度に新しい地番がどんどん増えたり、土地をくっつける(合筆という)度に古い地番が消えたりするので、番号の並びがバラバラになり、市街地では地番で郵便を送ると誤配送が増えたり、緊急の車両がすぐに辿りつけなくなる事態が増えました。


そこで、町を道路等で囲まれた街区符号と建物ごとの住居番号で表し、例えば「○○区○○丁目○番○号」のように表示する「住居表示に関する法律」(昭和37年)が出来、現在よく市街地で見かける住所になりました。住居表示をカーナビに入力すれば初めての人でも容易に目的の建物付近に到達できるのはご存じの通りです。住居表示は必ず全国にあるわけではなく、今でも地番がそのまま郵便に使われているところもたくさんあります。  



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