不動産の売買契約当日の流れについて
【売買契約当日の流れ】
1.重要事項の説明を受ける
2.売買契約書の読み合わせ
3.署名・捺印と手付金の支払い
【1.重要事項の説明を受ける】
必ず宅地建物取引士が、買主様に宅地建物取引士証を提示して説明を行う事が義務付けられています。
所有時間は物件の内容(土地のみ、新築建売、マンション)などによっても異なりますが、平均的には約1時間半位かかります。長い場合は2時間以上かかる場合もあります。短時間で終わる賃貸の重要事項説明とは別物と思って下さい。
通常は1~3を同日に行う場合が多いですが、もしその場で全部理解できるかが不安であれば、契約日よりも前に、重要事項説明書と売買契約書を前もってメール等で送ってもらって、事前に一度目を通しておき、分からないところに付箋を付ける等しておくと、買主さんの真剣度が伝わるので、取引士もきちんと丁寧に説明してくれます。
買主さんがあまり質問しないタイプと判断すると、説明すべき内容量が多いため、事務的に淡々と読み進められてしまいます。分からないことなどはそのままにせず、相手はプロなので、遠慮せずにどんどん質問しましょう。
【2.売買契約書の読み合わせ】
売買契約書の読み合わせは取引士の資格が無くても行う事ができますが、流れで取引士がそのまま行うケースが多いです。
おもに重要事項説明書の記載内容と重複しない部分の確認が中心となりますが、「特約」や「その他特記事項」の記載内容が細かく盛り込まれている書類の場合は、読み合わせにも1時間位かかったりします。
契約の解除に関しては幾つか種類があります。どんな場合に解除ができるのか、また、解除した場合にどんなペナルティが発生するのかをきちんと確認しておきましょう。
大手の売主さんの場合、予め重要事項説明書や売買契約書とは別に、「追加事項及び承諾事項」や「契約内容確認書」や「その他容認事項」などの名目で細かく記載された書類が用意されていて、その内容を確認してサインをもらうことがあります。ただ、こう言った書類に記載されている内容は、どこの売主さんから購入しても、たいていは同じような内容ですので、それほど難しい内容ではありません。内容としては、売主様ではどうしようもできないような内容(将来周りの家が建て替わる可能性、法令の改正、引越しで荷物が搬入できない、電波障害でTVが映らないなど)について、予め「こういうことが起きても売主には文句を言わないでくださいね!」といったものが多いです。
【3.署名・捺印と手付金の支払い】
仲介会社による重要事項説明と売買契約書の読み合わせが終わりましたら、売主様と対面します。手付金を現金で支払う場合は、この時に対面で支払います。書類には必ず買主様ご本人が署名・捺印をします。契約書に使う印鑑は実印である必要はありませんが、シャチハタスタンプはNGです。買主様が複数いる場合は、人数分の異なる印鑑を用意しましょう。
手付金はその場で現金で支払う場合が多いですが、最近は大手のパワービルダーさんでは安全の為に事前に指定口座へ振込んで頂くケースも増えています。
【売買契約当日に必要となるもの】
① お認印(シャチハタ以外)
② お手付金(現金で支払う場合)
③本人確認資料(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード等)
④売買契約書に貼付する収入印紙(税抜き売買代金が1,000万円超え5,000万円以下は1万円、5,000万円超え1億円以下は3万円)
※不動産の売買契約は想像以上に時間がかかりますので、小さいお子様が一緒の場合はたいてい途中で飽きてしまいます。スイッチみたいなゲームや動画が見られるiPadなどをご持参いただくと良いかもしれません。